当院では、構造医学の概念に基づき診療および歩行・日常生活・栄養指導など総合的なサポートを行っております。

関節機能改善対策 : 頚部および肩背部の痛みや障害

頭部の重量は5kg位にもなるので、普段からこれを支える頚肩背部への負担は相当のものです。頚部で構造障害が起きると、頭部の支持性が弱まってこれを支える筋肉や神経に影響があり、痛みや痺れはもとより目眩や頭痛など様々な症状が起こりえます。
頚部の障害で特に注意しなければならないのは交通事故でしょう。一般には頚椎鞭打ち損傷として対処されていますが、受傷後ただちに症状が出るとは限りません。数日経ってから疼痛や眩暈などの症状が出てくる場合があり、原因不明と判断されることも少なくないのです。急性症状があり直ちに治療を受けたとしても、事故の影響が頚椎にどう作用して症状に至ったか判らなければ有効な治療は望めないでしょう。
背部の症状は頚部や肩部の状態に起因する場合が多く、関連づけながら診る必要があります。
いづれにしても局所症状だけに囚われることなく全身をひとつとして総括し、構造的な障害を解決していくことが治療への近道になります。

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